KANSAI 2024

H . 「経験値教育」を通じて地域とつながる「園田学園」の取り組み

「経験値」とは主体性、コミュニケーション力、気づく力、協働する力、考える力の5つの力。本学では、この力をつけるための全ての教育を「経験値教育」としています。カリキュラムはキャンパスの中と外で知識と実践を学んでいくものになります。失敗の経験も含め、あらゆる場面で気づき・行動・学びにつなげる循環型の教育を目指しています。これが社会に出たときの強さや逞しさ、いわゆる人間力をつけることにつながっていくものと考えています。園田学園では、大学で培ってきた「経験値教育」と高等学校「探究」授業を接続した高大一貫教育の構築をめざしています。大学・高校と地域が一体となった「地域とともに呼吸する」教育について皆さんと考えていきたいと思います。


大江 篤さん
園田学園女子大学・園田学園女子大学短期大学部 学長

1961 年神戸市生まれ。関西学院大学大学院修了。博士(歴史学)。武庫川女子大学附属中学校・高等学校教諭を経て園田学園女子大学教授、2022年より同大学学長。近松研究所所長。兵庫県文化財保護審議会委員、尼崎市立歴史博物館専門委員等を務める。東アジア恠異学会代表。日本古代史・日本民俗学専攻。現在、尼崎市域を中心に兵庫県下のフィールドに地域歴史遺産を活用したまちづくりモデルの構築を研究中。2020年度兵庫県自治賞受賞。 園田学園女子大学は、教室と社会を循環する「経験値教育」を推進し、その実践のために、学生と地域をつなげることに取り組んできた。2013年には文部科学省の「地(知)の拠点整備事業」に採択され、全学的に地域と連携した取り組みを行っている。