KANSAI 2025
【基調講演】
佐々木 昭弘さん
【基調講演タイトル】
主体性を育む教育~学校は楽しいところじゃない、楽しくするところだ~
私たちが実生活の中で直面する問題には、はっきりとした「正解」がないことが少なくありません。広く社会に目を向けても、死刑制度、安楽死、ゲノム編集、原子力発電の問題等、枚挙にいとまがない状況です。
だからこそ求められるのが、私たち一人一人の主体性です。考えの違う他者といたずらに対立構造をつくることなく、他者に視点を転換し共通了解の可能性を探ろうとする主体的な態度は、これからの社会生活を営む上での教養となるに違いありません。
いかにして主体性は育まれるのか、様々な事例をもとに皆様と一緒に考えてみたいと思っています。
【プロフィール】
筑波大学附属小学校 校長
1960年福島県生まれ。福島県公立小学校教諭、筑波大学附属小学校教諭、副校長を経て現職。
他教科と連携する理科授業、「問い」が変遷する理科授業、演繹的な問題解決的な学習、等の授業モデルを、全国各地の小学校での飛び込み授業等をとおして提案する。
日本初等理科教育研究会元理事長、月刊誌『教育研究』元編集長、現在は理科・生活科の教科書(学校図書)の編集委員等を務める。
著書に、『これだけは身につけたい指導の技45』(明治図書)、『最高の主体性を発揮する子どもと教師』(東洋館)、『正解のない「問い」に、納得できる「答え」を見つけられる子どもを育てる』(東洋館)等がある。