TOKYO 2023

E . キャリア教育における戦略的コーディネートを誰がどう担うか?~英国キャリアエンタープライズカンパニー視察報告~

日本においてキャリア教育は、教育基本法等の法整備や学習指導要領においても位置づけられ、必要不可欠なものとなりました。キャリア教育が社会的にインパクトを出していくためには、若者たちの「なりたい自分」「就きたい仕事」の希望と、地域社会・産業界からの人材ニーズの乖離を埋め調整し、子どもが社会的に排除されず、だれ一人取り残さない「戦略的コーディネート」が必要です。しかし、日本では国としての仕組みづくりの議論も始まっていない段階です。イギリスでは、2018年より、「キャリアエンタープライズカンパニー」という政策がスタートしており、国が主導するかたちで戦略的に学校をサポート・コーディネートを進めています。アスクネット・アスバシは、この政策を研究し、実際に2月に視察をしてきました。その視察についての報告と、これからの日本の戦略的コーディネートのあり方について、みなさんと一緒に考えていきます。


毛受 芳高さん
一般社団法人アスバシ 代表理事

名古屋大学大学院人間情報学研究科修了。NPO法人アスクネット創業者・現顧問。
日本のキャリア教育を22年に渡り、実践と研究で全国をリードし、経済産業省と連携しキャリア教育コーディネーター認定制度を構築した。
2012年にアスバシを創業し、愛知県内の公立、私立あわせて35の高校に3000名を超える高校生のインターンシップを普及するとともに、高卒就職の新しい形「早活」を推進し、18歳成人時代の新しい進路のあり方を提言している。