TOKYO 2023
B . ICTが多様性を可能性に変える
新生児の出生が80万人を下回り少子高齢化は加速する中、教育現場を浮き彫りにするが如く教員志望も低下しています。「教育は未来への投資」と、元・文部科学大臣の松野博一氏が言われて久しいが、果たして現実はどうなのか。今年度の高校の学習指導要領改訂で、令和の教育が始動しました。小中高の学指導要領改訂から見えてくる「情報活用能力」を切り口に、インクルーシブ視点から多様性の享受と、地域づくりと連動したコミュニティ・スクールの進展を、参加者の方々とのスマホを活用したやりとりで話を展開していきます。

福田 晴一さん
NPO法人「みんなのコード」未来の学び探究部 講師
(株) LX DESIGN 「複業先生」アドバイザー
学校心理士(東京都三鷹市 / 国立市)
コミュニティ・スクールデイレクター(埼玉県戸田市 / 栃木県佐野市)
東京の下町に生まれ、東京学芸大学教育学部特殊教育学科卒業、約40年間、東京都の公立学校教員として勤務したのち、現在のマルチワークに至る。教員時代は、養護学校(現在の特別支援学校)の管理職を皮切りに、アメリカ在外教育施設の校長を歴任。この間、究極の個に応じた指導の特別支援学校、多様性を享受したアメリカの教育を目の当たりにしつつ、日本の画一的とも言える公教育を客観的に捉えたのちに帰国し、杉並区の校長として11年務める。民間校長として注目されていた杉並区立和田中学校に隣接する和田小学校長、そして、杉並区初の統合新校、天沼小学校の校長を歴任し退職。校長時代の取り組みから、テクノロジーの可能性、多様性が発揮する強み、そしてコミュニティ・スクールの必要性を痛感し、現在のマルチワーク(学校心理士・コミュニテイ・スクールデイレクター)を満喫する日々である。